M-1グランプリ2018
今年も敗者復活戦からテレビの前に正座して拝見しました。
さらば青春の光、マヂカルラブリー、プラス・マイナスの3組に投票をしたのですが、復活したのはミキでした。
いや、知名度と人気票じゃねえか。
ちゃんと芸のおもしろさで評価してねえだろ。
プラス・マイナスとミキの漫才を比較したとき、人によって好き嫌いはあるにせよ漫才の出来としてはどう考えてもプラス・マイナスだろおおあおおお?
視聴者投票にするからこうなるんだ。
ふざけんな。
アキナと金属バットもおもしろかった。
出番順に感想を書いていきます。よろしくお願いします。
まず、冒頭の審査員の挨拶での志らくの「談志が降りてくる」からの塙さんの「内海桂子師匠が降りてくる」の被せがめちゃくちゃおもしろかった。
1 見取り図【声高ダークホース】12年目
「女の子を紹介する」606点
毎年同じことを言っている気がするが、出番順に泣かされた。
霜降り明星とともに応援していたコンビ。
見取り図のキラーフレーズである「あたおか」がハマらなかったのが残念。
決勝にいっていたら「おっかく」が見れたのかなあと。
それにしても1組目で基準点だからと言っても審査が辛すぎると思う。
松本さん83点かあ厳しいなあ。
しかしM-1の決勝で見取り図の代名詞である「スポブラ」が見れたことはうれしかった。
ネタ後の審査員のコメントで
上沼「あがらないってすごい」
盛山「いやめちゃめちゃ緊張してました」
上沼「してなかった」
見取り図「いや、してましたて!」
今田「上沼先生が言うてんねん。君ら嘘つくんやない」
のやりとりがめちゃめちゃおもしろかった。
塙さんの「横を意識しすぎ。もっと縦の意識があれば」というコメントを聞いて(漫才、奥深っっ)と感じた。
来年以降にまた期待!
2 スーパーマラドーナ【最後の逆襲】15年目
「いい人そうに見えてこわい人」617点
松本さんの言う通り確かにサイコが強めだったことが裏目に出てしまった。
終盤の武智さんの「これ人生で一番大事な舞台やぞ」はもっとウケてもいいと思った。
残念ながらラストイヤーで最終決戦進出はならなかったが武智さんの「M-1に本当に感謝している。また新しいネタを作るので劇場に観に来てください」というコメントでM-1への想いの強さが見れてうれしかった。
かっこよかった。
重い空気を壊す田中さんのトリッキーなボケもいい。
3 かまいたち【史上初の2冠へ】14年目
「ポイントカード」636点
昨年のKOC王者。2年連続の決勝進出。
実力者なだけあり安定した漫才。安定感抜群。
タイムマシーンがあったら昔に戻ってポイントカードを作りたいという山内の思いをどんどん広げていく。
終盤ではツッコミの濱家さんがボケの山内さんの言うことを訂正したいがためにおかしなことを言い、自然にボケとツッコミが入れ替わっている感じが見ていて気持ちがよかった。
志らく「おもしろいがうますぎるから88点」は?はい??
4 ジャルジャル【フリースタイル再び】15年目
「国名分けっこ」648点
さすがのジャルジャルワールド。
ジャルジャルにしか思いつかないネタでジャルジャルにしかできない漫才だと思う。
志らく「おもしろくないけど上手いから99点」
はああ?なにを言ってんだ。もう我慢ならねえ。漫才はまず第一におもしろいかおもしろくないかじゃねえのかよ。上手さはその次だろ。いくら上手いからといっておもしろくないと思ったネタに99点つけてんじゃねえよ。なんなんだよ。(俺は普通の審査するような芸人じゃねえよ?)感が出てるんだよ。ふざけんな。実力も地位も歴もすごいのだろうけれど皆が納得する評価、コメントをしてくれ。
5 ギャロップ【輝け!いぶし銀】15年目
「コンパの代役」614点
自分以外は20代のモデルというコンパの代役をお願いするという漫才。
もちろんおもしろいし構成もすごくしっかりしていると感じたが、審査員の方が言うように爆発力に欠けたなあという印象でした。
上沼「自虐というのはあまりウケない。これだけのキャリアやったら知っとかなあかんわ。何しとったんや今まで」
6 ゆにばーす【今年もイェエエエイ!】4年目
「遊園地ロケ」594点
いや、どんなキャッチフレーズだよ。
川瀬名人の存在感0にするなよ。
結成4年目にして2年連続の決勝進出。
昨年のM-1決勝で初めてネタを見ておもしろかったので期待と応援していた。
昨年、トップバッターで披露したビジネスホテルのネタの方がおもしろかったなと感じてしまった。
伏線の回収があまり無かったからそう感じたのだと思う。
あと、一つのボケに時間を費やしているわりには爆発しなかったなという印象。
今田「川瀬名人はM-1優勝したら芸能人をやめると言…」
川瀬「取れへんねん!」
のやりとりがすごくおもしろかった。
富澤さんの「ボケが単発」というのを聞いて(たしかに…)と納得してしまった。
ゆにばーす好きだからM-1優勝してほしくないな。
7 ミキ
「ジャニーズ」638点
昨年もミキの感想で書いたんですけど、しゃべりと勢いとテンポだけで漫才をやっている感じがする。
ネタの構成、練り具合だけで言えば、決勝レベルではないと思う。
人気と知名度はあるんだろうけれど。
上沼「ギャロップの林君と違って自虐が突き抜けていた。98点。林君は暗い」
……………はあああああああ?え?なんなん?まじでなに?ガキの言い訳みたいなこと言ってんじゃねえよ。ギャロップとミキの自虐の違い言ってみろよ。ギャロップの自虐ネタとミキの自虐ネタの違いはなんだよ。ふざけんな。自分の好き嫌いだけで点数つけるんじゃねえ。公平に評価しろ。「贔屓してるわけじゃないんですよ」と言っていたが完全に贔屓しているようにしか見えない。「ファンです」って言っちゃってんじゃん。ありかよ。
8 トム・ブラウン【無秩序】10年目
「中島君を5人集めて合体させたい」633点
唯一、ネタを初めて見るコンビ。
サザエさんの中島君を5人集めて合体させたいと言うが、いろいろな人を合体させるという漫才。
布川さんの「ダメ~!」というツッコミとキャッチフレーズ通りの無秩序な漫才だった。
思ったよりも点数が伸びたなと思った。
見た目の感じも相まっていつしかのpoison girl bandを見ているかのようだった。
9 霜降り明星【縦横無尽】6年目
「豪華客船」662点
見取り図とともに応援していたコンビ。
舞台を広く使ういかにも若手らしい漫才。
テンポ・一つ一つのネタの精度・構成、どれをとっても良く、ハマっていた。
出番順があっての点数だったと思う。
トム・ブラウンの後じゃなかったら点数は違っていたのかも。
塙さんの「吉本の宝」という言葉と、巨人師匠の「粗品くんのツッコミは皆が思っていることよりもちょっと上のことを言う」というコメントがよかった。
10 和牛【第4形態】
「ゾンビになったら」656点
やっぱり和牛の漫才はあまり好きではない。
僕が和牛のおもしろさをまだわかっていないからだろう。
水田さんが川西さんのボケをいなす感じ、攻め倒す感じがあまり好きではないんだよな。
志らくさんの「ゾンビと殺すというワードが出てきて嫌な感じがあったけれど全体的に品があった」というコメントは意味不明で理解できなかった。
2本目
ジャルジャル「ポーズ」
和牛「オレオレ詐欺」
霜降り明星「小さい頃」
最終決戦終えた時点で和牛か霜降り明星だなと思った。
結果、応援していた霜降り明星が優勝して本当にうれしかった。
何度も見た霜降り明星の小学生のころのネタがM-1で見れてさらに優勝してすごくうれしかった。
霜降り明星が優勝して二人が抱擁した瞬間、思わず泣いてしまった。
M-1見て初めて涙を流してしまった。
そして今年は福徳さんの悔しがる姿を見なくてよかった。
絶対にめちゃくちゃ悔しいはずなのに笑っていてうれしかった。
敗者コメントでボケる芸人はかっこいい。
本気で悔しがる芸人もかっこいい。
笑神籤の制度はまじでいらないと思う。
視聴率確保のためというのが一番大きな採用理由だと思うのだが、昔のようにあらかじめ出番順を決めてあげてくれ。
さらに、一流アスリートが笑神籤を引くシステムなんなの?
一流アスリートが引くのと上戸彩が引くのなにが変わるんだよ。同じだろ。
必要ない演出するなよ。
審査やシステム、演出に少し不満はあった大会だったが霜降り明星おめでとう!
かっこいい!!
おしまい