酒が好きな人と歌がうまい人はそれだけで人生を大きくリードしている
僕は酒が飲めません。
いや、少しは飲めます。
正確に言うと「飲むことはできるがめちゃくちゃ弱い」です。
職場の飲み会や友人との酒の席では毎度1杯目はビールを頼むのですが、1杯目のビールを飲み終えたときにはもう頭が痛いのです。
それでも2、3杯とビールやハイボールを飲み続けると、もう機能停止。
頭が痛くて眠たくてぐったり。
(酒まじい!なんだこの飲み物!寝てえ!帰りてえ!!)となります。
しかも酒を飲んでも顔が赤くなることはほとんどないので、僕がお酒弱いことを知らない人と飲むと、まだまだ飲めると思われやたらと酒を勧められることが多々あります。
仕事の関係で初めて酒を飲む人からは「遠慮しないで!もっと飲めるでしょ!」なんて言われるわけです。
(まじで黙っとけやお前。お前に酒弱いやつの苦悩なんてわからねえだろうな)と思いますがもちろんそんなことは言えません。
お酒の味は好きだが弱い人もいるとは思いますが、僕は味も嫌いだし弱い。すぐに頭が痛くなる。もう酒にはめっぽう向いていない。
それでもサラリーマンをやっていれば飲む機会はあるし、たまにですが友人からの誘いもあります。
酒の味は嫌いだし弱いけれど酒の席は好きなんです。だから飲み会がすごく嫌いというわけではないのです。非常に厄介。
僕は歌が下手です。
めちゃくちゃ下手です。
カラオケの採点で平均点を上回ったことが一度もありません。
全国順位が出るタイプの採点ではいつもだいたいドベ3~5です。
しかし厄介なのが、音楽が好きだし歌うことが好きだということです。
なので友人にカラオケに誘われれば喜んで行きますし、自分からも誘います。
カラオケ、めちゃくちゃ楽しいですから。
カラオケでは歌うことができても友人といるときに歌を口ずさむことが苦手です。
音楽をかけながら友人と車に乗っているとき、口ずさみたいけれど我慢してしまうことが多々あります。
一人のときは運転しながら酷い歌声で熱唱することもあるんですけどね。
歌がうまい人、いやうまくなくても下手じゃない人はそんなこと考えずに口ずさむことができると思います。僕はできません。
もしも僕が歌がうまかったら、カラオケが今よりもさらに好きになっていただろうし、抱けなかったあの子もカラオケに行けば歌声で魅了し抱けていたかもしれない。南無。
顔がかっこよくて歌が奇天烈にうまくヤリチンの友達がいます。
(かっこいいなあ。歌がうまいっていいなあ。羨ましいなあ)と思うわけです。
酒が好きな人と歌がうまい人はそれだけで人生を大きくリードしていると思うんです。
もしも僕が酒が好きで歌がうまかったら今よりも人生を謳歌していたかもしれない。
もっと行動の幅が広がっていろんな世界を見ることができていたかもしれない。
そして今後、おそらく酒が好きになることも歌が急激にうまくなることもない。
酒が弱く歌が下手な人間として生きていくのだろう。
酒が飲めて人前で臆することなく歌を歌うことができる人間を羨望の眼差しで見て生きていくのだろう。
しかし悲観する必要はまったくない。
酒が飲めて歌がうまい人間が持っていないものを自分が持っていることもある。
酒が飲めない、歌も下手な人間の生き方を見せてやる。
貫いていこうぜ、同士たちよ。
おしまい